ミニマリストが憧れるHancock Shaker Village シェーカービレッジ
- 2018.08.16 Thursday
- 20:10
JUGEMテーマ:アート、デザイン、日々 / Art, Design, LIFE
国道498号を3時間ひたすら走ってシェーカービレッジを訪ねました。
途中ニューヨークタイムズの会社の建物の壁の文字のデザインがおしゃれでした
アメリカ東部ボストン郊外にあるハンコックの「シェーカービレッジ」
シェーカー教徒の村として現在「博物館」として保存されています。
小雨が降る日であまりいいお天気ではなかったのですが思い切って訪ねました。
1774年3月にイギリスのリバプールから信仰の自由を求めて、アメリカへ渡ったアン・リーが18世紀に立ち上げたシェーカー教団。アメリカで完全自給自足の共同生活を送りながら、小物、家具、建築物に至るまで、無駄な装飾を排した機能美が生まれました。そんなシェーカー教の教えから「ミニマリスト」という人々の生活にも繋がっています。
牛舎へ
牛舎には牛の他、鶏や山羊、ロバ、豚がゆったりとくつろいでいました。
豚ちゃんのこの姿は「お昼寝している姿」でいいのでしょうか。
最初見たときはあんまりぐっすり眠っているので、死んでいるのではと心配してしまいました。
歩いているのはシェーカービレッジの人と末娘。
末娘が着ているリネンの黒の「神父のタブリエ」はフランスで服の作家として活躍していた「アレルヤの河崎さんの服」ですが、ビレッジの人とも違和感なく馴染んでいます。
アレルヤの服はレギュームで11月に企画展が予定されています。
この装飾がないシンプルな階段も美しい
手作りのドアの取っ手
無駄な装飾を排した機能美から美しい暮らしが生まれ、全て手作りされた家具や生活道具を見ることができました。
「ミニマリスト」や「シンプルイズベスト」という言葉を思い出しました。
質素でありながら「美しい生活」を送っていたシェーカーの人たち。
NYを訪ねる機会があったら訪ねたいとずっと思っていました。
シンプルな白い器
食卓の風景
手作りの籠や家具
木の椅子も椅子の座面の布も全て自分たちで織って手作りされたものです。
機織り機(はたおりき)
自分で織った布で作った服
手作りされたオーバルボックスがSHOPで売られていました。長女はこの中で一番大きなボックスを購入しました。
私自身はシェーカー教徒が作っていたオーバルボックスを、当時の作り方やパターンに忠実に踏襲し制作をしている井藤昌志さんの作品を「お茶箱」として使っています。
シンプルな暮らしから生まれた「家具や生活道具」がどんな環境から生まれたのか知りたいと思っていました。
アンティーク好きにとって、100年後にアンティークになった「手作りの建物」もぜひ観たいと思っていました。
男女平等・勤勉・質素という生活から
「規則正しいことは美しい」
「美は有用性に宿る」
「言葉と仕事は簡素であること」という教えは
質素で合理的な暮らしの美につながり、シンプルで丁寧な暮らしを実践している「ミニマリストたちの憧れ」になっています。
糸巻き
植物のハーブ(フラックス)の茎で織られた真っ白いリネンのクロスが清々しい
真っ白いタオルやクロスは清潔で気持ちがいいので、洗濯機ではなくできるだけ手で洗うようにしています。
この木の「タオル掛け」は購入したいと思っているものの一つです。
手作りの時計
「生活を送るのに必要なものは全て自分の手で作ること」が基本から
手作りの籠や椅子の座面も自分で織った布を使い、作物も自ら耕し、料理も全て手作りの暮らし。
できることならこんな暮らしができたらと思いますが、現実は難しく、
せめて、機械で作られたものではなく、手作りのものを求め、料理もできるだけ手作りしたいと思っています。
そんな思いから器も「手作りされたものを使いたい」という思い、
作家さんのものを扱う「ギャラリー」をオープンさせることになりました。
カフェの家具も手作りされた「アンティークのもの」にこだわって、
「野菜」もできるだけ手作りのものにこだわって、カフェとギャラリーの名前も「野菜の家」という意味で「ラ・メゾン・デ・レギューム 」とつけました。
現代ではシェーカー教徒と同じような暮らしはできませんが、できるだけ「シンプルで丁寧な暮らし」をしたいと願っています。
Hancock Shaker Village(ハンコック シェーカー ビレッジ)
1843 West Housatonic St
Pittsfield MA, 01201
私はケンタッキーのシェーカービレッジに数十年前に行きました
今、行ったらまた別の思いを抱くような気がします
また行きなくなる記事をありがとうございます