東京・品川  原美術館  「小瀬村真美・こせむらまみ」さんの世界感

  • 2018.07.08 Sunday
  • 01:09

JUGEMテーマ:アート、デザイン、日々 / Art, Design, LIFE

 

 

 

 

東京は梅雨明けで夏の到来をブーゲンビリアの花からも感じました。

 

 

 

 

久しぶりに現代アートの原美術館を訪ねました。

 

 

 

 

今回は小瀬川真美(こせむらまみ)さんの「幻画〜像(イメージ)の表皮」展へ

2018年6月16日〜9月2日まで

 

 

 

美術館の建物に影が。夏の痛いぐらいの日差しの中を歩いていると日陰がより濃く、涼しく感じます。

 

 

 

          原美術館の庭の様子

 

 

 

 

 

このエントランに飾られていた額も白で現代アートの美術館にふさわしいものでした。

 

 

 

 

 

 

 

2014年の1月11日〜3月30日まで開催していた原美術館の展覧会「ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ」

ベルギーを代表する現代美術作家の初めての個展でした。

 

以前、このブログにも書いていますが、彼の作品展を見逃してしまって今だに悔やまれる作品展です。

2階のレギュームの「アレルヤの服」がある空間では彼の作品集を飾っています。

 

ボレマンスはベルギー人ですが、小瀬村さんは日本人で日本人の「感性」でどんな「写真作品」が生まれたのか、

楽しみに訪ねました。

年齢とは関係なく、今だに作品を観るときはドキドキします。

 

 

 

 

作家のイマジネーションの元が飾られていました。

 

 

 

 

 

 

額装されたイタリアの画家ピサネロの絵

今回この二人の人物像からも作品が生まれていました。

 

 

 

 

 

 

この使われた花瓶の装飾が今も目に残っています。

 

 

 

 

 

写真と額のバランスも美しい作品でした。

 

 

 


小瀬村さんの名前を知ったのはこの一枚のパンフレットからでしたが、それから気になっていたアーティストのひとりです。

美術館を訪ねると必ず目に留まったものを持ち帰ります。

そんな一枚から活躍している作家の発見に繋がります。

彼女は東京藝術大学の油絵科を卒業していて、末娘は藝大の声楽科卒業なので彼女と会うこともあつたのではと思いましたが、

年齢も違い、建築科や油絵科との交流は藝大の学園祭などであったようですが、お会いすることはなかったようです。

 

 

イタリアの画家フランシスコ・デ・スルパランの作品から彼女の感性を通して、作品が生まれていました。

 

 

 

「瞑想する聖フランシスコ」   ナショナル・ギャラリー

スルバランが描いた最高傑作と言われています。

 

 

 

         スルバランの静物画

 

 

 

このスルバランの静物画からのイメージで作品が作られていました。

 

 

 

 

                   PISANELLO・ ピサネロの画集

 

今回の作品のインスピレーションの「ひらめき」に繋がった画集も飾られていました。

美術館には珍しく作品の写真は撮っても良く、こんなところにも若い作家さんの思いが伝わってきます。

 

ピサネロは、15世紀イタリアで活躍した画家として知られています。

この画家の絵からインスピレーションをもらい、日本人のモデルの顔を当てはめていました。

 

 

  『エステ家の公女』

 

こちらはピサネロが描いた本物の人物画

彼女と一緒に背景に描かれた植物の花や蝶も細部にこだわった美しい作品です。

 

 

 

 

 

 

彼女の作品では日本人の顔の「セステ家の公女」になっていました。

いきなり目を閉じてしまったのでびっくりしましたが。

 

 

 

 

 

実際の絵に日本人の顔を当てはめるという発想はすごい。

 

 

ピサネロの人物画をそっくり同じ画像でデジカメに撮影して、その画像をアニメーション化して、三次元化されていました。

イタリアのヴェローナにある「ピサネロの美術館」はいつか訪ねて見たいと思っている美術館です。  

小瀬村さんは藝大で専攻されたのは油絵だったので、西洋の静物画を模写されて描くこともあったのでしょうか。

 

 

「西洋絵画の部屋」へ

15〜17世紀の西洋絵画をベースにした作品が展示されていました。

 

 

         大作のジクレープリントの「饗」

 

 

この作品もスルバランなど17世紀の西洋の静物画作品とそっくり同じ構図で「果物や器」を再現したものをデジカメで撮影し、それらの画像をアニメーション化して、三次元化させる試みがされていました。

 

 

 

 

この美術館にある「サンルーム」も好きな空間で、外の緑と光を感じながら、好きな音楽と本を読んでいる姿を想像しました。

窓から植物の生き生きとした姿を見ることができるのは幸せなことですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この大作の作品のために用いられた果物など小道具が脇のサンルームにガラスの容器に展示されていました。

腐食が進んでいく果実の状態を見ることができました。

 

 

 

 

2階への階段も何度見ても美しい階段です。

 

 

 

この「美しい階段」を見るのもこの美術館を訪ねるもう一つの楽しみです。

 

 

人物の部屋へ

ビデオインスタレーション作品

 

「寝息をたてながら眠る女(わたし)の周りで花は枯れ、気づけば壁に染みが生まれ、うっすらと服や椅子も汚れ始める」

 

 

 

 

この作品を見ている間中も彼女の寝息が聴こえていました。

 

 

 

 

「ニューヨークの部屋」


彼女が2016〜17年にニューヨークで滞在制作をした時の作品が集められていました。

 

 

 

 

 

 

イタリアの画家 ジョルジョ・モランディにも通づる作品になっていました。

構図は彼のとは違いますが、この作品は今も目の奥に残っています。

 

 

 

 

 

彼女がニューヨークの街で拾ったものがオブジェとして並んでいました。

集めたものからも彼女のセンスが感じられるものばかりでした。
 

 

 

 

ネットからの写真です。

 

原美術館で行われたトークのイベントで、

年齢よりお若く見える小瀬村さんですが、秘めている作品への想いは深く、

これからの作品も楽しみな作家さんです。

 

東急グループ代表の五島昇氏を記念して、五島文化財団の助成を受けて、海外研修と制作活動をされました。

 


 

 

 


黒い静物画の部屋〜おわりに向かって、動く映像から静止画へ

ビデオインスタレーション「Drop Off」   「少なくなる、落ちる。」

 

 

 

 

 

テーブルの上のガラス容器やろうそくや生物たちが落ちてゆく姿を作品に。

この白い掛け布がかけられた作品も静止画として。

 

 

 

 

この美術館のカフェでは展覧会の作品から受けたイメージで「パティシエ」が作ったケーキも食べることができます。

こんなケーキの色使いからもテーブルコーディネートの色使いへと繋がっています。

 

 

今回は中庭は光が強くて出られませんでしたが、いい季節だったら中庭の風景もいいものです。

次回は是非中庭でカフェもいいですね。

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