京都宇治  萬福寺の普茶料理と薄紫の下がり藤

  • 2018.05.06 Sunday
  • 12:47

JUGEMテーマ:アート、デザイン、日々 / Art, Design, LIFE

 

 

 

 

4月のテーブルの教室と陶芸家・宮腰徳二さんの企画展も終わって、久しぶりに宇治にある「萬福寺 まんぷくじ」の「普茶・ふちゃ料理」を予約して出かけました。

 

 

 

           鳳凰(ほうおう)と竹の家紋

 

中国では鳳凰は想像上の瑞鳥(ずいちょう)で天皇の御袍(ごほう)(上衣)にも使われています。

鳳凰は吉祥文様(きっしょうもんよう)として使われています。

 

 

日本には三大禅宗(ぜんしゅう)のお寺があります。

京都・建仁寺(けんにんじ)の「臨済宗りんざいしゅう」と永平寺「曹洞宗 そうどうしゅう」とこの宇治にある萬福寺(まんぷくじ)「黄檗 おうばくしゅう」の三つです。

どのお寺の建物も歴史的な建造物で国の「重要文化財」として見応えのあるものです。

 

 

禅宗では坐禅(ざぜん)を組みますが、最近は会社に行く前に自宅で坐禅を組む人もいるようです。

早く起きなければできませんが、それも坐禅を組む意味があるのかもしれません。

散歩をしたり、瞑想をしたり、気持ちを切り替えていざ出動もいいですね。

 

 

私自身も坐禅はしませんが、朝の散歩で(寒い季節は難しいのですが)花や樹木を見て訪れた季節を感じています。

 

 

 

 

三大禅宗(ぜんしゅう)の一つ 萬福寺(まんぷくじ)

萬福寺は中国から渡来した「隠元禅師 いんげんぜんじ」によって開かれたお寺です。

そのせいか中国からのデザインを見ることができます。

この「赤の提灯」も中国らしい色です。

台湾の台北のお寺でも中国の蘇州を旅した時もこの提灯は飾られていました。

 

 

 

 

 

下がっている幢幡(どうばん)の旗(はた)が「朱色と白」で奥の濃い緑と調和して鮮(あざやか)でした。

 

 

           

               開山堂・法堂

 

この正面に見える欄干(らんかん)も中国からの文様で卍崩し(まんじくずし)という美しい形です。

 

 

 

 

   火灯窓(かとうまど) 

 

窓枠が「朱の色」で美しい窓   このデザインも中国からのものです。

滋賀県大津にある「石山寺」を訪ねた時に見た窓は紫式部がこのお寺で「源氏物語」の着想を得たと言われ、火灯窓は「源氏窓」と言われていました。

 

 

 

回廊

 

 

 

韋駄天(いだてん)

よく走ると言われている守護神

確かに風を切って走り出しそうでした。

 

美術評論家の青山二郎に「韋駄天お正」と言われていた随筆家の白洲正子

白洲正子は生き方も含めて尊敬する女性の一人です。

彼女の本から「日本文化の素晴らしさ」と大人の女性のたしなみを教えられました。

 

 

 

 

びっしりと装飾された常香炉(じょうこうろ)

 

 

 

             布袋尊(ほていそん)

 

お寺の玄関になる天王殿 (てんのうでん)の布袋尊(ほていそん)は(弥勒菩薩 みろくぼさつの化身(けしん)です)

でっぷりとした体つきはどこかユーモラスで優しい笑顔で迎えてくれました。

 

 

 

 

招福(しょうふく)の文字が描かれたお札

このお腹は大丈夫でしょうか。

 

 

 

雲版(うんぱん)

 

 

 

やはり叩(たたく)人がいるのでしょうね。

絶対に打たいてはいけませんと書かれていました。

 

 

 

こちらは開版 かいぱん  時を告げる木魚の原型

今も時を告げるために使われています。

 

 

 

 

口に丸い木をくわえている彫刻が見事でした。この木魚の音を実は聴いてみたかったのですが、こちらは「触らないでください」と書かれていました。確かに好奇心の強い人だったら触って見たくなりますね。

 

 

 

  羅睺羅尊者  らごらそんじゃ

 

見えにくいのですが、自分のお腹を両手で大きく開いて、中の「お釈迦様」の顔を見せています。

 

この像を見て禅の言葉を思い出しました。「直指人心 じきしにんしん)」という言葉があって、「他人の心ばかりを気にしないで、自分の心を素直に見つめる」という意味です。2016年の11月にあった国立博物館の特別展「禅 心をかたちに」のために一時東京国立博物館へ

東京から戻っていて会えました。

 

 

 

 

日本文化のセミナーの二月の「如月・きさらぎ」では「節分の節句の室礼(しつらい)と日本料理と精進料理」について、

また和のテーブルコーディネートの教室では日本料理の種類についてもお話しします。

 

日本料理には「本膳(ほんぜん)料理」と茶席で食べられる「懐石(かいせき)料理」に宴会の「会席(かいせき)料理」があります。

その中に僧侶が食べる「精進 (しょうじん)料理」と、この宇治にある中国から伝えられた「普茶(ふちゃ)料理」と長崎の「卓袱(しっぽく)料理」の6種類があります。

 

 

最近は美容や健康志向から精進料理が見直されています。

我が家も精進料理に近いものを食べるようにしています。

料理の材料が小さく残った「野菜」は糠(ぬか)床に漬けて食べるようにしています。

 

 

健康は毎日口にするものから作られ、食事は心も支えてくれます。

 

 

 

 

 

普茶(ふちゃ)料理と卓袱(しっぽく)料理は普段食べることは少ないのですが、

普茶(ふちゃ)料理は一度食べたことがありますが、久しぶりに食べます。

 

 

 

 

 紙の折敷(おしき)のテーブルマットに竹の絵が墨で描かれていました。

 

 

 

        器は青磁のものが使われていました。

 

この箸袋の裏に書かれていた「五観の偈 ごかんのげ」は食事をする前に修行僧が唱える言葉です。「毎日の食事に感謝して、毎日を大切に生きましょう」という深い意味が込められています。

 

 

菜単 メニューは二人分

 

 

            野菜の煮合わせ

 

薄い桃色は「かまぼこ」のようにも見えますが、山芋で作られていて動物性は一切使われていません。

もどき料理が精進料理の特色です。

 

胡麻豆腐  メインは胡麻豆腐

唐揚げ汁

浸し物

 

 

 

 

          野菜葛縣  野菜の(くずかけ) 

 

 

 

 

         味付天麩羅 (あじつけてんぷら)

 

この味付けされた「大根の天麩羅」は意外でしたがおいしい。

 

ご飯物

香の物(おつけもの)

果物

 

 

 

           売茶翁 (ばいさおう)

 

食事席の仕切りに使われていた衝立(ついたて)に売茶翁が描かれていました。

「売茶翁(ばいさおう)」はこの黄檗宗(おうばくしゅう)の僧侶で、自ら茶道具を持って家々を巡り「煎茶と仏(ほとけ)の教え」を伝えた人です。

 

 

 

 

 

漆喰壁に朝の光があたって青楓(あおかえで)が映えていました。

 

 

 

「売茶堂 ばいさどう」の前にあった石碑

 

 

 

境内(けいだい)に咲いていたジャーマンアイリス

ゴージャスな色でした。

 

 

 

春と秋に展示される宝物館も見ることができました。

 

普茶料理の後は宇治の「平等院」へ、平等院の壁の軽やかに舞う姿の「雲中供養菩薩像・うんちゅうくようぼさつぞう」を観たかったのですが、連休が近いせいか、たくさん人が並んでいて今回は諦めました。

平等院は何度も訪ねていますが、いつ訪ねても違う発見があって、年齢を重ねるたびにこの平等院は訪ねたいと思っています。

 

 

人が少ない時期にもう一度訪ねます。

 

 

 

 

平等院の近くで藤の花が咲いていました。

薄紫の花房が下がった藤の花から「下がり藤 さがりふじ」という美しい文様が生まれました。

 

 

八十八夜は新茶の美味しい季節です。宇治のお土産に「堀井七茗園」でお茶を買いました。

このお茶屋さんは歴史的にも古いお茶屋さんで、室町時代、足利将軍の時代からと書かれていました。

これから宇治を離れて奈良の「鹿の舟」を訊ねます。

 

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