3月の企画展 作品と装飾
- 2021.03.22 Monday
- 05:19
JUGEMテーマ:アート、デザイン、日々 / Art, Design, LIFE
企画展初日の3月21日はあいにくの雨でしたが、遠くは岡山や名古屋以外からも作家さんを訪ねてくださってありがとうございました。
企画展は27の土曜日までです。
オレクトロニカの木像と小倉さんの作品がレギュームの玄関正面に静かに並んでいます。
マットな黒の細いキャンドルスタンドは今回の企画展のためにお願いした作品です。
蜜蝋の細いキャンドルも小倉さんが用意してくださいました。
ピアノの上に佇んでいるオレクトロニカの木像の作品
このグレーの木像から2月に観た金沢21世紀美術館のミヒャル・ボレマンスとオランダ人アーティストのマーク・マンダース「ダブル・サイエンス」の粘土と木と石の作品を思い出しました。
今回の企画展も木工作家の小倉さんだけではなく、木や石を使ったオレクトロニカとの作品展になっています。
石と木の彫像とお花屋さんで見つけた「雪餅草の花」
奥深い山で咲く「絶滅危惧種」が心配されている花ですが白いお餅のような花と作品が呼応しているように感じました。
オーパルの小倉さんの作品は壁にかけることができるようになっています。
「木の欠けた部分」も作品の一部になっています。
黒マットな壺
企画展2日前に滋賀県甲賀から小倉さんが作品を車で届けてくださいました。
「花の器」として使ってみたいと思った作品です。花を飾るためには中に落としを入れて飾りますが、今の季節だったらチューリップの茎を生かして飾ってみたい。
イギリスのアンティークで購入した「小さな古い額」ともぴたりと合いました。
細い木のキャンドルスタンドとオーバルリムプレート
メインテーブルにはシェーカーの作品のような装飾のない「素」の器が並んでいます。
我が家の朝食の焼き立てのパンや普段作るシンプルな料理を「美味しそうに見せてくれる」頼もしい器です。
変化していく木地の色も「作品の一つ」として楽しんでいます。
奥に並んでいるオレクトロニカの作品とリムのあるケーキプレート
柔らかい線が美しい使ってみたいボールの作品も奥に並んでいます。
鏡の前に飾ったボールの作品は工房に並んでいるときから気になっていた作品でぜひ紹介したいと思っていました。
6点で一つの作品として提案しています。
1点すつ購入されたい方がほとんどですが、何も飾られていない食卓に果物や花を飾るようにこのボールを飾ってもらえたらと思います。
小倉さんのマットな黒の壺とオレクトロニカの小さな木像とも不思議ですが同じ空気感生まれています。
どちらも自然の木から作り出した造形で人の手が加わり、より美しい作品になっています。
毎月1週間だけ「テーブルコーディネートの教室」をしていますが、終わった次の日から企画展が多く作品からインスピレーションをもらってイメージを壊さないようにしつらえています。
今回の作品の中の茶葉をはかる茶則(ちゃそく)などにも魅力的な作品があったのでお茶席としてコーディネートしました。
すでに作品がなくなっていて初めのテーブルとは違いますが、小倉さんのマットな黒の菓子皿には和菓子を盛って、小さな一人膳として八寸の作品と合わせました。
黒のマットな丸盆には料理やケーキを盛って使います。
今年の7月に行われる陶芸家・村上雄一さんの「錆色の急須と茶器」や12月に行われる「安福由美子さんの茶器」と金工作家の益子さんの茶托と合わせました。
人の手で丁寧に作られたものばかりが並んでいます。
和のテーブルのコーディネートは明治・大正の「古もの」の器と丁寧に作られた作家さんの想いが加わったコーディネートがほとんどです。
土
時間がない中での装飾ですが作品をより美しく魅力的なものになるようにと願い飾ります。
この作品からはスイスの彫刻家・ジャコメッティの作品を思い出しました。
白い木の箱に入っている「ウッドストラクチャー」の作品と小さな木像たち
絵がない古いいぶし銀の額縁に小さな木像を飾りました。
静かに並んでいる彼らから話し声が聞こえてくるようです。
木工作家と造形作家の三人の展示は簡単ではなかったのですが、それぞれが心を込めて手で作った「想い」が作品から伝わってきました。
一人でも多くの方に見ていただいて生活の一部に加えてもらえたらと思います。
次回の4月の企画展は富山のガラス作家・三野直子さんです。
4月18日(日)ー24(土)楽しみにしていてください。
レギュームでの企画展は初めての作家さんです。